ストライプハウス
西側に接道する南北に長い長方形の敷地は東西にも「ハウス」を南面させるには十分な幅があった。敷地北側に適切なバックゾーンを配し北側隣家の庭と合わせると十分な空地を得ることができるし、南側は隣家の背面が迫ってくることが予想されるのでなるべく距離を取りたいし、日照が潤沢で大きな外部空間が得られる。西側の隣家はまさにこの形式で建てられており、合理的に自然からの恩恵を享受している。
「ハウス」の内部にもこの形式を踏襲することで、この合理性を内部に還元するとともに連動させることで得られる相乗効果をねらった。
配置計画としてはまず、北側にバックヤードの「バックストライプ」南側の庭である「フロントストライプ」をゾーニングし、「バックストライプ」の中に内部空間である「ファンクションストライプ」、「フロントストライプ」の中に内部空間である「リビングストライプ」を配し、外部の機能をそのまま内部空間化した。こうすることで平面計画の効率化とともに外部の周辺環境の恩恵をそのまま内部化できると考えた。
周辺環境をストライプとして図式化し、これをそのままパッケージ化し内部化することで、周辺環境と住環境が良好になじむことを意図した。
- 名称
- ストライプハウス
- 業務内容
- デザイン監修
- 所在地
- 長野県佐久市
- 用途
- 専用住宅
- 敷地面積
- 266.09㎡
- 建築面積
- 76.18㎡
- 延床面積
- 99.36㎡
- 階数
- 地上2階建
- 構造
- 在来木造
- 施工
- トモノ
- 竣工
- 2019年3月
- プロデュース
- R+house