スラッシュウォールハウス
沿岸部に程近く大河川の扇状地に建つ子育て世代の「ハウス」である。敷地は18m四方と広大でフラットである。南側に大きな庭を確保し、東側の接道部分にアプローチと駐車スペースを確保した配置計画とした。
南に庭、東にアプローチスペース、これらの境目に敷地を南東から北西へと貫く「斜めの線」が引けることに気が付いた。「ハウス」の内部計画もこの「斜めの線」によりゾーニングすれば、外部と内部の機能が連携して相乗効果をもたらすことができると考えた。
外部空間のデッキとポーチの境目を北西に向かって内部へと貫く「スラッシュウォール」を設置することにより、居室エリアと機能エリアとに重層的にゾーニングし、各々の役割を明確化し、さらに「直角」とは異なる軸線により、外部にも到達するような奥行きのある空間となるように計画した。
また、「スラッシュウォール」を軸に回遊できる動線計画とし、スタディーカウンターや手洗器などの機能をまとわせることで、生活のアクティビティーに、いくばくかのアクセントを組込むことを意図した。
- 名称
- スラッシュウォールハウス
- 業務内容
- デザイン監修
- 所在地
- 静岡県浜松市
- 用途
- 専用住宅
- 敷地面積
- 330.91㎡
- 建築面積
- 66.24㎡
- 延床面積
- 112.20㎡
- 階数
- 地上2階建
- 構造
- 在来木造
- 施工
- フォーラムプランニング
- 竣工
- 2019年2月
- プロデュース
- R+house